プラネタリウムで結婚式 Part.6(当日編その3)

さぁ、披露宴です。

披露宴前に新郎新婦はお色直し。そのため、19時から始まる披露宴ではありましたが、新郎新婦が会場へ入るのは19時15分くらいになります。なにしろお色直しが終わった後、カラードレスでの写真撮影もありますし。

そこで!

相 方のアイデアで、引き出物として渡していた「秘密箱」をみんなで開けてみよう!というイベントをやってもらう事にしました。すぐに分かる人は1分もあれば 開けてしまうんでしょうけど、分からない人はなかなか開けられないんですよね、あれ。なので、70人もの人間がいれば、それをネタにして15分くらいは間 が保つだろう、と。

そして入場。こちらもBGMは最後に出している感じですが、まぁ何というかマニアックというか(苦笑)

入場後は新婦による挨拶。そして友の会の人にお願いして乾杯。その後はケーキ入刀へと進んで行きました。
ケー キ入刀が終われば、しばらくは歓談タイムです。本当はしばしの歓談の後、どういった人たちが来ているのかを紹介するコーナーを作る予定だったのですが、と てもではありませんが、そんな余裕はなし(汗)。みんな、盛り上がりすぎ。あ、普段スカートをはかない新婦のドレス姿が物珍しいというのも理由にあったん ですけどね。

適当な時間になったら、私の先輩で二胡を演奏できる方に一曲披露していただきました。曲目は
「ジュピター」
です。曲がかぶらんで良かった~。BGMをアニメで固めた甲斐がありました(爆)。

そして新婦による両親への手紙。ところが、途中から調子の悪くなっていた音響装置がついに動かせなくなり、本来ならしんみりした曲を背景に話すはずだったのですが、相方の口調が口調だったため、本人曰く
「ただのお笑いになってもうた~(苦笑)」
だそうな。まぁ、確かにあのしゃべりやとなぁ。

で、私が締めの挨拶。まぁその後、結婚式にはつきもののちょっとしたイベントがありましたが、何とか無事に終わりました。

 

使った曲目は下記の通りです。

入場「JOY OF LOVE, forever/コメットさん☆BGM集II」
ケーキ入刀「未来の二人に/機動戦士ガンダム 第08MS小隊」
歓談「アルフィンのテーマ/交響組曲クラッシャージョウ」
「PLANETES/PLANETES OST2」
「静かなる平和の調/交響組曲 機動戦士ガンダムSeed」
「木製飛行機/ターンA the Concert」
「軍靴の記憶/ターンA the Concert」
「ROMANTIC SPACE/Good Morning ALTHEA」
「美しき大島/a flower in eurasia:tingting」
「Spring Canon/a flower in eurasia:tingting」
「Kingdom of wind/天地乃響:天地雅楽」
「流氷/Circle in the forest:Asturius」
「聡明なる女神の艦/交響組曲 機動戦士ガンダムSeed Destiny」
「剣無き黄昏の大地/交響組曲 機動戦士ガンダムSeed Destiny」
「Circle in the forest/Circle in the forest:Asturius」
新婦からの手紙「春を知らせるもの/続・夏目友人帳」
お開きの挨拶「エンド・タイトル/交響組曲クラッシャージョウ」

プラネタリウムで結婚式 Part.5(当日編その2)

大音量でOVA「ジャイアントロボ」の曲が流れ始め、相方とタイミングを見計らって、いざ入場です。このタイミングではスポットライトが明るいので、星は出していません。

ソフィア・堺は傾斜ドームですので、入り口は一番前の低いところの左右に2カ所、そして階段を上った中段に左右2カ所あります。今回は中段の左側から入場しました。

場内に入って一礼。少し歩いて、中段から下側、ステージに近い方に座っている親族席に一礼。反対側の上段側に一礼。
そのままプラネタリウム本体の横を歩き、ステージに向かう階段の手前で立ち止まって、下側に一礼、上側にも一礼。

その後、階段を下りてステージに向かいます。が、相方はタダでさえ足下が見えない上、ヴェールにスポットライトの光が当たって、何も見えない状態(だったらしい)。
とにかく倒れないように、こけないように手を取って支えながら何とかステージまでたどり着きました。

そして真っ先にお互いの紹介と共に、生まれた日の星空を出して、その日見えていた星や星座を紹介していきます。その間、我々も座席に座って見上げていました。

続いては二人の軌跡をアルバムから抜粋した写真で紹介。これは私が前日までかかって何とか作り上げたDVDとして上映しました。

アルバムDVDが終わると、メインイベント。誓いの言葉と指輪の交換です。これを何とかクリアし、退場。

退場後は、再びドーム内に戻って全体集合写真を撮影し、引き出物を渡して来賓を見送った後、家族写真の撮影です。

これでプラネタリウム内のイベントは全て終了しました。次回は披露宴の話になります。

 

おまけその1
交換した指輪、その指輪ケース、そしてウェディング・ベアは相方のこだわりが凝縮されています。その様子を別ページに準備しましたので、そちらもご覧下さい。
パソコン向け
携帯電話向け
 

おまけその2
当日、プラネタリウム内で使用した曲の一覧も紹介しておきます。

入場「国際警察機構/管弦組曲ジャイアント・ロボ」
新郎の紹介「HORIZON/コメットさん☆BGM集Ⅰ」
新婦の紹介「永遠ブルー/
聖闘士星矢ピアノ・ファンタジア」
二人の軌跡「10 YEARS AFTER/機動戦士ガンダム 第08MS小隊」
誓いの言葉・指輪の交換「LET THERE BE LIGHT/飛行夢:ZABADAK」
退場
「抜錨(ダイセーレ)!/星界の紋章」

プラネタリウムで結婚式 Part.4(当日編その1)

ようやく当日です。

まぁ、「朝からメールマガジン出してました」とか、「午後から大阪市立科学館で講師してました」とかいうのはとりあえずおいといて…

現地に着いたのは16時ちょっと過ぎ。まずは荷物を控え室に置いて、受付の設置のお手伝い。16時半に来るはずの受付をお願いした友人達に説明できるよう準備を始めます。同時に、相方が持ってきたウェディング・ベアも持ち出し、これも並べてもらいます。

続いて引き出物を出口の所に準備してもらった机に並べていきます。来賓用と親族用と相方の会社の専務用とでキッチリと分け、全部を並べ終えると16時半になりました。

ここでやってきた受付メンバーに合流してやり方を説明。

そのあと、司会などをお願いしていた声優3人娘がやってきましたので、こちらにも説明の上、プラネタリウム内でリハーサルをやってもらいます。

さらに写真をお願いしていた方、スポットライトをお願いしていた方に内容の説明とお礼を渡し、次いで、披露宴の司会をお願いしていたメンバーにも謝礼を渡して、急遽欠席になったメンバーを伝えます。

再び受付に戻ると、披露宴で二胡を演奏して下さる先輩が来ていましたので、曲がダブっていない事を確認。我々がBGMをマニアックにしたおかげで、全然かぶってませんでした(爆)。

そうこうしているうちに、私が着替えを始める17時半になります。ここで控え室に戻って着替え開始。この頃には、16時過ぎからメイクと着付けが行われていた相方も準備完了。

17時45分くらいに親族が会場に向かった後、

「あー、あと10分で開始かぁ。さっさと始まってくれへんかなぁ」

と、やきもきしながら待っておりました。

そして17時55分。遂に会場に向かって移動開始。入場の曲がかかるのを二人して待っていました。

そして遂に、司会の言葉がかかって、曲がスタート!

 

というところで、次回に続きます。

 

ポイント7
新郎は着替えが楽な分、当日は直前まで働くべし!

プラネタリウムで結婚式 Part.3(準備編その3)

準備編その3です。今回は衣装関係などです。

ソフィア・堺は当然貸衣装なんかやっていません。そこで、近くの衣装屋さんで借りる事にしました。
ソフィア・堺の最寄り駅である泉北高速鉄道の深井駅のそばに、クオーレという結婚式のコーディネートをやってるところがあり、ここが貸衣装もやっているのを発見しました。

そこで、このお店に連絡を取り、何度も足を運びました。ま、式場のソフィア・堺と同じ駅ですから、全部の打ち合わせを兼ねて行っていたので、それほど苦ではなかったわけですが。

衣装に関しては、男性の衣装はまぁどうでもいいわけで、重要なのは新婦のドレスです。今回はウェディング・ドレスとカラードレスを1着ずつ借りる事にし、選び始めます。

ウェディング・ドレスは相方が一番気に入ったものが、残念ながら式の当日には既に予約が入っているという事で、次点のドレスになりました。
一方、カラードレスの方は、当初、相方は自分の好きなオレンジ系の色を見ていましたが、その間にふらふらとしていた私の目にとまったのが、ワインレッドのドレス。頭の中でシミュレーションしてみると、結構大人っぽくてシックな感じになる感じが。

「おーい、ちょっと来てみ」
「何?」
「こいつはどう?」

みたいな感じで試着すると、これがまた似合う事! 相方も気に入ったようで、これが採用となりました。RB星さんのブログに撮っていた、あのドレスです。

あー、そうそう。ここでポイントを一つ。

ポイント5
プラネタリウムには貸衣装やメイクはないので、出来れば式場の近くで探す必要あり。大抵のお店は出張費用を払えば、メイクや着付けを出張でやってもらえます。
その際、プラネタリウムの入っている館に、控え室として使える貸し部屋があるとなおベター。

 

さて、最後の準備ポイントです。

こうやって、会場、衣装などを揃えたわけですが、当日のスケジュールだけでなく、当日の人の配置も考えなければなりません。
もちろんプラネタリウム館は大人数のスタッフがいるわけではありませんので、受付なんかは来てもらう友人知人にお願いしなければなりません。
のみならず、直前に発覚したのですが、それなりの広さの施設だと、式を行うプラネタリウムと披露宴を行うレストランなどの間を誘導する人も必要となります。
我々の場合はプラネタリウムの中でスポットライトを操作するのも友人に頼みましたので、最終的に式を手伝ったいただいた人数が10人くらいになりました。

ですので、それなりに動いてくれる友人が10人程度はいた方が良いでしょう。

ちなみに、我々の場合は、以下を友人や知人にお願いしました。

■式
司会(友人でプロの声優)
星空解説(友人でプロの声優2名)
スポットライト操作(友人)
プラネタリウム操作(ソフィアのスタッフ+友人でソフィアの元職員)
受付(友人2名)
誘導(友人3名)
家族写真(友人でプロのカメラマン)

■披露宴
司会(友人2名)
二胡演奏(大学の先輩)

こうしてみると、当日は結構プロの手を借りているのがわかります。まぁ、別に司会なんかはプロに頼まなくてもいいんですけどね。

ポイント6
プラネタリウム館はスタッフの数に限りがあるので、出来る限り友人に手伝ったもらいましょう。というか、手伝ってくれそうな友人を優先的に呼ぶようにしましょう。

 

次回はようやく式に入ります。

プラネタリウムで結婚式 Part.2(準備編その2)

さて、準備編その2です。

場所が決まると、実際に内容を詰める段階に入ります。決める必要があるのは、式の内容と呼ぶ人数です。まずは呼ぶ人数から考えましょう。

プラネタリウムには当然定員があります。これは館によって異なります。ですので、まずは定員を確認しましょう。我々が式を行ったプラネタリウムは座席数が170あります。つまり最大170人入るわけです。
逆に言うと、もし来賓を30人くらいしか呼ばなかったら、会場はすかすかになってしまいます。なので、会場がそれなりに埋まるように、呼ぶ人数を調整しないと行けません。

ただし、ソフィア・堺の場合は、近くに披露宴というか二次会というかを行える場所がありません。というか、館に併設されているレストランを使うのが 一番、移動などの手間を省けるし便利です。他のお店を使うとなると、徒歩で10分以上は歩く事になります。これはさすがにちょっとね。
併設されているレストランの定員は70名程度。ですので、式に呼ぶ人数も70人としました。これならプラネタリウムも4割くらいは埋まりますし、ドームの端っこの、見えにくい場所を封鎖してしまえば、半分以上埋まる感じがして、ちょうど良いはず。
逆にそれ以上呼んでしまうと、プラネタリウムは埋まって良いのですが、式が終わったらそのまま帰っていただく方を作る事になってしまうため、かなり不義理な感じになります。えすので、70名というのはギリギリの人数でもあったわけです。

70人の内訳は、

我々2人+親族11名
大阪市立科学館友の会から15名程度
新郎と新婦の友人知人で40名

としました。そうすると、あとはソフィア・堺のスタッフの方々などもお呼びする事が出来るだろうと考えたわけです。

ポイント3
プラネタリウムの定員はかなり多い場合がある。定員一杯まで呼んでしまうと式だけで披露宴に参加できない人が出るし、披露宴の人数があまりにも少ない会場だと、プラネタリウム内がすかすかになってしまう。バランスが大事!

 

そして内容です。こっちは人数の決定ほど楽ではありませんでした。

あの暗いスペースでいられるのはせいぜい45分。集合写真をどのタイミングで撮影するのか?などをいろいろ考えると、30分程度で終わるのが望ましいでしょう。
実際にチャペルで行う式も、1時間もやることはほとんどなく、せいぜい20~30分だと思いますし。

次に演出です。是非やりたいのは、新郎新婦それぞれが生まれた日の星空を映しだし、どんな星が見えていたのかを解説してもらう事。場合によっては、結婚式当日の星空を出してもらうのも良いでしょう。

我々の場合は、私がその分のシナリオを書きました。一応、元プロですから、星空解説の原稿を書くのはお茶の子さいさいです。
普通のひとは当然書けないと思いますので、その際は館の人とよく相談して投影してもらう日付を決め、どんな星空解説になるかはお任せでも良いでしょう。

それと我々の場合は、良く披露宴なんかでやる、「新郎新婦が生まれてから今までのアルバム」をプラネタリウムのドーム内に映しだしてもらいました。
ソフィア・堺の場合はビデオプロジェクターを使って映しだしてもらいましたが、館によってはスライド投影機のプログラムを書いてもらわなければならないかもしれません。
もしプラネタリウム内でアルバム投影を行いたい場合は、館の人とよく相談しましょう。
ちなみに我々の場合は、プロジェクターのサイズを私がチェックし、その大きさに合うように、私がDVDを作りました。BGMを自分で選曲し、パソコンでビデオ編集を行って、持ち込む形です。
もちろん、それ以外にも、入場や退場の際に流れる曲、星空解説の際に使う曲、誓いの言葉の際に流れる曲などを全て自分たちで選曲して持ち込みました。
ただし、全部二人が所有しているCDで、レンタルで借りたり、ダビングしたりしたCDはないという、ちょっとだけ著作権法にも配慮しました。お金を取るわけではないのですが、微妙と言えば微妙な使用方法ではあるので、なるべく法律違反にならない範囲を模索したわけです。

そうそう、式の流れは下記の通りです。

1.入場(暗い中、スポットライトの明かりだけで入場。星はどうせ見えないので投影せず)
2.新郎新婦が生まれた日の星空解説
3.二人のアルバム(星は投影せず)
4.誓いの言葉
5.指輪の交換
6.退場

星が出ていたのは、結局2.だけでした。もし入場や退場時も星を出したい場合は、足下にあまり強くない光量のライトを置くか、お客さんにペンライト を持ってもらって、それで照らしてもらう程度の灯りで行う必要があります。ま、みんな新郎新婦に注目していますから、星は出てても意味ないですけどね。

この辺も、実は5回くらいソフィア・堺のスタッフの方々とはお打ち合わせをさせていただきました。

ポイント4
結婚式当日の星空や、新郎新婦の生まれた日の星空は是非出してもらいましょう。それ以外の内容や、入退場時に星を出すかなどは、館の人と良く打ち合わせましょう。
ただし、彼らは結婚式のプロではないので、自分の意見やイメージを無理強いして押しつけてはいけません。

 

次回は衣装や披露宴の打ち合わせを報告します。

プラネタリウムで結婚式 Part.1(準備編その1)

これから何度かに分けて、結婚式の準備から式の様子までを連載していきたいと思います。特に今後

「プラネタリウムで式を挙げたい!」

という人たちの参考になるような点を中心に書けたらな、と思います。

 

まず今回、我々はプラネタリウムで式を挙げる事になったのですが、これはウチの相方の意見がかなり大きいです。

もともとは双方の家族だけで挙げたらいいじゃないか、という風に私自身は思っていたのですが、相方は
「自分たちらしい式」
というのにこだわりを持っていました。どこで行うかというのを考える際に、十数年前、私が和歌山県にある「かわべ天文公園」というところの研究員だったときに、

「ここで結婚式をしたいんですけど」

という相談を受け、私が窓口としていろいろ手配して行ったことがあった、というのを話したのがキッカケになりました。

「ウチもプラネタリウムで式をしたい」

相方がこれを言い出し、最後までそこにこだわったからこそ、今回の式は成功したのだと思っています。

正直、プラネタリウムは結婚式場ではありませんので、普通の結婚式場で挙げるような式は出来ません。ですので、どうしてもプラネタリウムで式を挙げ たい場合には、結婚式場で挙げる式のイメージは捨てていただく必要があります。従って、新郎新婦とも、そのことを理解しなければ、途中でめんどくさくなっ たり、イメージが違う!と摩擦が生じますので、そこのイメージをしっかりと共有しておく必要があります。

■ポイント1
プラネタリウムでの式は結婚式場で行う式とは全く違う。ので、「スモーク」とか「シャボン玉」みたいな結婚式場で出来る演出は全て忘れる事!
そしてそのことを二人でしっかりと共有する事!

 

ポイント1をクリアした我々は、次の問題点である
「会場探し」
に着手しました。二人とも大阪市立科学館友の会の会員ですので、出来れば大阪市立科学館のプラネタリウムで出来るのがベスト、と考えました。
そして館に相談を持ちかけましたが、正直、色よい返事をいただけませんでした。理由は単純で、科学館の場合、大阪市の条例や運営している財団法人の定款で、科学普及目的以外の使用に大きな制限がかけられていたからです。

しかし大阪市立科学館がダメでも、関西の場合は幾つかの館が過去に結婚式を行っています。そのことを私は昔取った杵柄と言いましょうか、半分は仕事ですので知っていましたから、その中から選ぶ事にしました。

関西で結婚式をやった事のあるプラネタリウム
◆ラフォーレ琵琶湖
 ここはホテルに併設されたプラネタリウムですので、普通に行う事が出来ます
◆文化パルク城陽
城陽市の複合施設ですが、ここは星空ウェディングのパッケージを持っていますので、比較的敷居が低く、式をお願いしやすいです。ただし、場所がね…
◆東大阪市立児童文化スポーツセンター(ドリーム21)
 ここはどういった経緯だったのかはわかりませんが、昔仕事で行ったときに館の方が「このあいだ結婚式をやってねー」と言っていました。なので、やろうと思えば可能なはず。
◆すばるホール(富田林市)
富田林の複合施設です。ここは天文雑誌に結婚式を挙げた人の記事が載っていた事があります。
◆かわべ天文公園
私の元職場。私がセッティングをしたのですから、やろうと思えば今でも出来るはず。
◆ソフィア・堺
堺市の複合施設。もしかしたら出来るんじゃないかなぁ?と思って知り合いの職員に連絡したら「一度やったことがあります」との返事が。

今回はこの中から、会場までの距離や、同じ施設内で披露宴まで出来そうな所を考えて、ソフィア・堺を選びました。

 

基本的には、複合施設に入っているプラネタリウムが狙い目です。「科学館」と名前が付いていたり、教育委員会が直接所有しているプラネタリウムは、大阪市立科学館のように条例などで使用目的を制限されている可能性が高いので、お願いは出来ないと考えた方が無難でしょう。

またソフィア・堺の場合、ホールも持っていますので、照明器具などもそちらから持ってくる事が出来ます。そういう施設が併設されているところは狙い目かもしれません。

■ポイント2
どのプラネタリウムでも結婚式が出来るわけではない。「科学館」「教育」という言葉が施設名に入っているところはお願いできないと考えた方が良く、相談を持ちかけやすいのは、ホールなどが併設されている複合施設。

 

次回からは、実際に打ち合わせや式を行うに当たっての準備などのお話しをして行きます。

DAICON7レポート第2日

2008/8/24(Sun)

SF大会2日日です。と言っても2日間しかありませんから最終日なんですけどね。
2日目は10時からスタートです。初日よりも1時間早く実家を出て会場へ。

南海難波駅で、大阪市立科学館の長谷川学芸員とばったり。彼は今日のセッションで「学天則」のことを話すためにゲストとして呼ばれていますから、一緒に会場へ。というか、私もそのセッションに出る予定なんだから、一緒に行くのは当然なわけですが。

今日の参加セッションは下記の通り。

メディア・ロボット講座
宇宙作家 A.C.クラークを語る
”ニ”はニセ科学の”ニ”

でした。

メディア・ロボット講座
「ロボット」というものが取り上げられた作品、特に映像作品を中心に「ロボットとはどのように見られていたのか?」という第1部。続いてSF雑誌上で描かれたイラストに登場するロボットの変遷。そして第3部が学天則だったわけです。
「フランケンシュタイン」や「メトリポリス」などの有名どころから、まぁ
「そんな作品があったのか!」
と言いたくなるような作品までが目白押しの第1部。
そして初期は触手的な腕が多かったというSF雑誌上のイラストで描かれたロボット。宇宙人が持ち込んだ単なる機械として描かれていたり、「ロボット三原則」成立後のスタイルの変更など、時代時代によってロボットの扱いが変わってきたことを物語る内容で、これも面白かったですね。
最後は学天則ですが、これはまぁこれまで大阪市立科学館で聞いていた内容と大体同じ。制作者の西村真琴がどういう人物だったのか?学天則のお披露目やその後の公開の様子はどうだったのか?学天則はどのようにして動いていたのか?そして学天則に込められた想い・・・などなど。詳細は科学館のプレスリリースなどでいろいろ紹介されていますから、そちらをご覧ください。

 

宇宙作家 A.C.クラークを語る
2つ目はこれ。まぁ、宇宙作家クラブが主催ですから行かないわけには、ね。
内容は宇宙作家クラブ所属のメンバーが9人ほど壇上に上がり、クラーク作品への自分なりのとらえ方や、クラークの人となり、クラークの残した功績などを語り合っていくという内容でした。あの人数がいれば、適当に振っていくだけでも時間いっぱい使い切っちゃうわけですから、ある意味内容の濃い、良いセッションになったのではないでしょうか?しかし・・・本番の数日前まで言い出しっぺがほったらかしてたとは思えない素晴らしい内容は、さすが普段から物書きをしている方々だなぁ、と思いました。

 

”ニ”はニセ科学の”ニ”
えっとですね、まぁタイトルの通りです。要は疑似科学とか似非科学とか言われているものの内容を吟味して、おかしいだろう?と笑ってしまおうという内容に近いのですが・・・
実はSFもいろいろと今の物理現象を否定するようなモノを設定して物語を書くことがあります。しかしそれは物語を面白くするための仕掛けであって、それを
「本物です」
などと主張したりはしないわけです。でもそのネタの範囲では矛盾がないように、ものすごくきっちり理論を突き詰める。その科学的態度たるや半端じゃありません。こういうのは、というか、こういうのを「疑似科学」と呼ぶべきだろう、という話でした。
それに対して
「水に良い言葉をかけると綺麗に結晶として凍る」
などというのは「ニセ科学」と称するべきだろう、と。水の例で言うと、実際に綺麗な結晶になる再現率が極端に低い。条件が上手くいかなければ決して再現しない。こんなのは科学じゃない。
しかも「綺麗」=「良い」とは限らないのがこの世界。綺麗でも毒を持っている生物はいるわけで、
「綺麗ならOK」
ってのは論理的にもおかしいだろう、と。ついでに言うと学校の道徳の時間でこれが教材として使われている例も多いそうで、そういうのが理科離れとか学習離れを加速してるんだろうなぁ・・・

あと、ちょっとショックだったのは「揺籃の星」「黎明の星」で、ヴェリコフスキーの「衝突する宇宙」をネタにしていたJ.P.ホーガン。あれはネタとして書いてるんだと皆信じていたわけですが、堺三保氏曰く
「残念ながら本気らしい・・・」
とのこと。よくよく考えれば名作と言われる「星を継ぐ者」にはじまる巨人シリーズ4部作や「創世記機械」なども、結構なトンデモ理論が使われているわけで、どうもホントのトンデモさんではないか?という疑惑が。
しかも難儀な話で、トンデモなネタなのに、しかも本人本気らしいのに、面白いんだこれが。困ったモンだ。

 

 

さて、このあと表彰式と閉会式だったわけですが、翌日は東京で仕事があるため早々に退散。18時過ぎに新大阪を出る新幹線で小田原まで・・・だったのですが、大雨で新幹線が動かず。結局、家にたどり着いたのは月曜日の9時。さくっと会社には有給休暇の申請をして、家で寝てましたともさ。
最後の最後でケチが付いたなぁ・・・

DAICON7レポート第1日

2008/8/23(Sat)

SF大会初日です。11時から開会式が始まる予定でしたので、それに合わせて実家から移動します。しかし!仕事の原稿が書き上がらない・・・しかも実家からどうやってもメールが送信できず、結局地下鉄の中から送信するという始末。そして残る絵の貼り込み作業を岸和田に向かう地下鉄御堂筋線と南海電車の中でやっていたところ、なんと途中でバッテリー切れ(泣)。作業が中断してしまいます。そういや家で電波状態の良いところを探して、ACアダプター差さずにうろうろしてたからなぁ・・・

やむを得ず会場最寄りの岸和田駅で降りた後、商店街の中にインターネットカフェがあるのを発見して、急遽飛び込み、電源とネットワークの線を確保して作業を再開。何とか11時頃に無事送信を終えました。

会場に着く頃にはオープニングが始まっており、ちょうど岸和田市長の挨拶が始まったところでした。残念ながらオープニングムービーは見そびれました。どこかで見られるところを探すしかないですな。というか、DVD買おう。

今日の参加セッションは下記の通り。

机上理論学会発表会
サイエンス・イマジネーション 科学とSFの最前線、そして未来へ
FCS 確率論的時限式世界構築とニイハオ

でした。

残念ながら梶尾真治の「小さなお茶会」には定員オーバーで参加できず。

机上理論学会発表会
まぁ去年も参加したわけですから2年連続です。内容はと言うと、いろんな事を題材に徹底的なこじつけ解釈を行って笑いましょうというもの。だから「机上理論」なわけです。
今年のネタで面白かったのは
「浜辺の歌」
の幻の3番、4番をネタに、実はこれが抜け忍と里から放たれた追っ手の壮絶な戦いを描いたものだった!という話ですかね(笑)。気になった方は是非彼らのネタを見てみてくださいな。

机上理論学会Webサイト

 

サイエンス・イマジネーション 科学とSFの最前線、そして未来へ
続いて訪れたのがこれ。「小さなお茶会」には参加できなかったので、こちらへ回りました。
昨年の「NIPPON2007」で行われた企画が元になって出版された同名タイトルの書籍をネタにした企画です。
本はロボット、脳、言語、意識などをテーマにした科学者8人とSF作家の対談集と言って良いでしょう。
川人氏と岡ノ屋氏の研究に関しては以前に別のシン ポジウムで聴いたことがありましたので、この企画の終了後に購入した本は、その他の6人の発表を興味深く読ませていただきました。特にパラサイト・ヒューマン・システムはなかなか面白い研 究ですね。
科学はSFを越えられるのか?科学はSFにどれだけのインスピレーションを与えられるのか?
逆にSFはどこまで科学のパラダイムシフトに貢献できるのか?SFは科学を啓蒙する切り札になるのか?
そんな熱気がひしひしと伝わってきます。うん、私もなんか書こう、久しぶりに。少なくともそう思えるパワーのある本ですね。

企画はその辺を中心に、iPS細胞の研究者も前に呼び出されての分子生物学に近い話が多かったかな?物理屋さんにはちとしんどい内容でしたが、それでも面白かった。


FCS 確率論的時限式世界構築とニイハオ
私も所属するCONTACT Japanの企画です。しかも企画時間2コマをぶち抜きという、すごい状態の内容。
今回はコンタクトに使用できる語彙が限られているという前提で、どうやれば限られた語彙で相手と誤解の無いように意思疎通が出来るか?というもの。やっぱりなぁ・・・ボキャブラリーが足りなかったり、相手との共有項目が少なかったりすると、うかつな事をメッセージで送るととんでもない誤解を生む。どうもそれを狙っていたみたいですが、よく考えられてるなぁ・・・
今回は引っ越しというか転勤騒ぎでそれどころじゃなかったから事前打ち合わせには参加できなかったんですよね・・・

 

さて、2日目は次回。宇宙作家クラブのネタも何本かあるのですが、別で回らないといけないセッションもあるし・・・ということで、いろいろ悩みつつ参加セッションを決めたのでした。

DAICON7レポート第0日

当たり前の話ですが、1年ぶりのSF大会です。今年は「第47回 日本SF大会 DAICON7」ということになりました。お久しぶりの方々も多くいますし、宇宙作家クラブのメンバーやCONTACT Japanメンバーも含め、ちょくちょくお会いする方々も。

さて、そんなわけでDAICON7の参加レポートを書いてみたいと思います。

 

2008/8/22(Fri)

SF大会に先立つオプショナルツアーが行われました。今回のツアーは「大阪の陸、水、宇宙、地下を網羅する」みたいな感じのツアーでした。スケジュールは以下のような感じです。

13時  シティプラザ大阪集合
13時半 水陸両用バス「チャレンジャー号」で大阪遊覧の旅へ
15時頃 大阪市立科学館着。自由行動
17時  全天動画上映会
18時半 「堀晃と行く梅田地下オデッセイ」 スタート
19時半 懇親会

まずは堺筋本町駅から少し歩いたところにある「シティプラザ大阪」へ。ここに13時までにたどり着くため、7時前に本厚木の家を出発。小田急で小田原に向かい、そこから8時9分初の新幹線「ひかり」で新大阪まで向かいます。新幹線の中では相変わらず仕事をやっていたわけですが。

さて新大阪に到着しますと、先月と異なりかなり涼しくなっています。あとで訊いてみると盆明けからは涼しくなっていたのだとか。これはありがたいと、大阪駅付近で買い物をしたあと、徒歩で大阪市立科学館に向かいます。夕方には再度やってくるわけで、私の名前でいろいろと申し込んでいる兼ね合いもありますから挨拶しておく必要があるだろうと。

その後、一旦大阪事務所に立ち寄って必要なデータを引き渡したあと、徒歩でシティプラザ大阪を目指します。

 

ここで堀晃氏とばったり。ちょっと話をしたあと中に入り、受付を済ませます。スタートは13時半という事でしたので少し待ち、やってきた水陸両用バスとやらを皆で撮影しまくり、と。

 

基本はトラックだそうで、それを水陸両用に改造したのだそうです。名前は「チャレンジャー号」。たぶん私だけではなく、ツアー参加者全員の頭の中をイヤな予感がよぎったことでしょう。何故って?そりゃ、1986年に打ち上げ直後に爆発したスペースシャトルが「チャレンジャー号」だからですよ。うーん、脱出方法だけはちゃんと確保しないと、とか(苦笑)。

35名の参加者を乗せ、シティプラザ大阪を出発した「チャレンジャー号」は大阪城の周りを回りながら、大川に面する毛馬桜之宮公園へ。私が毎年、桜の花見に行くところです。その途中、大阪城が建物の間からチラチラと見えます。

「チラ見がいいんです」

とは、バスガイドさんの弁。何度か大阪城をチラ見していたら、そのうち

「次はサービスです」

とのこと。ふーん、まぁ何回もチラ見たからなぁと思っていたら、その場所にはガソリンスタンドがあり、「サービス」という看板の向こうに大阪城がっ!ちょっとヤラレタ感が漂い、車内でもウケていました。

さて、毛馬桜之宮公園に到着した「チャレンジャー号」は、その一角から大川へざぶん!

 

約30分ほどのクルーズを行います。

 

再度陸に戻り、そこで小休止。皆して運転手さん達を取り巻いて質問攻めにします。

「エンジンは水上、陸上で共用なのか?」

「船体はどのようになっているのか?水上ではタイヤは云々・・・」

などなど。写真を撮る場所ももう普通の観光客と明らかに違います。やたらめったら車体構造を撮りまくりです。

 

まぁ、私もあんまり他人のことは言えないわけですけどね。スクリューとか撮ってるし、運転席も何枚も撮ったし。

 

再び走り出し、15時過ぎには「大阪市立科学館」へ。

 

ここで、閉館までの間は自由行動となります。メインは閉館後ですから。何人かはプラネタリウムを見に行きます。その他のメンバーは展示場をふらつき、1階の古い工業製品を展示しているコーナーで

「きっとみんな、ここに来ると『これ持ってる』とか『なつかしー』とか言って、動かなくなるんでしょうねぇ」

と何人かで喋っていました。すみません、私も動かなかった一人です(苦笑)。

 

閉館後は再度プラネタリウムドームに移動し、バーチャリウムIIのデモ映像などを見たあと、「かぐやの打ち上げ動画」を笹本祐一氏の解説と共に見ます。その後、氏が田代試験場で撮影してきたH2B用のLE-7Aを2機束ねた燃焼実験動画の上映、そしてこのあとに続く堀晃氏による梅田地下街の話などがありました。

 

そして「堀晃と行く『梅田地下オデッセイ』」。私を含めた数人は不参加でしたが(私は仕事をしていた)、ほとんどの人が参加。最後にお待ちかねの懇親会へとなだれ込みました。

 

いやいや、楽しい一日でしたが、翌日に控えたシノプシスと簡易シナリオのアップは出来るのか?そしてメールマガジンは無事に出せるのか?などなどの不安も同居した状態で翌日、第1日目へと続くのでした。

辞書を作ろう

1.はじめに
 この分科会は、いつも「百科事典を送る」とか「セサミストリートを送る」などでお茶を濁し、「これで相手と意思疎通が出来るようになりました」と言って いた意思疎通や翻訳関係が、そんなに簡単ではないのではないか?というところが出発点となった分科会である。従って、辞書のあるべき姿を追求するべく開催 されることになった(と理解している)。
以下に議論の流れを見ていこうと思う。

2.人類の言語学は役に立つのか?
 まず最初に議論となったのは「人間の言語を扱う言語学は役に立つのか?」である。
当然、相手との意志の疎通を考えるわけだから「翻訳」という二文字が頭の中にあったのは否めない。ところが、これは中間言語方式だのトランスファー方式だ のという方法論を調べておいたものの、お互いの交流が相当進んでいないと役に立たない。むしろプレコンタクトが終わり、交流が軌道に乗ってからの話になる のではないか、相手とまず交渉するに当たっては、そんなに豊富な語彙を得ることは出来ないだろうと思われ、あえなく頓挫した。
続いて出てきたのは文化人類学で行われる「基本的な共通語彙を収集する」というものだが、これも習慣や文化が違うといったレベルではなく、そもそも惑星 環境や体の構造が違う者同士では、地球上で規定されている「共通語彙」というものは何の役にも立たない事が明らかになった。つまり今現在地球上で行われて いる言語学の大系は、コンタクトを行う上ではほとんど役に立たない、ということがいきなり判明し、分科会はいきなり持ってきていた資料が役に立たない、と いう結論に達した。ここまでは10分程度。

3.プレコンタクト用辞書の構築(数学・物理学編)
 そこで切り口を変え、いつも苦労しているプレコンタクト段階で「相手に自分の意志を伝えるのに必要な概念」を抽出し、「それらを伝える手段」を考えるという内容にシフトした。
まず最初に伝えたい概念と伝えるのに使えるモノとを整理した。まずは伝わりそうなモノを以下にまとめる。

・名詞(モノとして示すことが出来る物)?
・数学
・物理量
・幾何
・肯定否定(好き嫌い)

ただし上記のものも、名詞はわかるかも知れないが、それがどれほどの役に立つのかはわからないという話になった。
「そうか、相手の惑星にはこんなものがあるのか」
程度にしか役に立たないからだ。

さて、続いて伝えたい概念を抽出するために、CJ4の時の地球人側メッセージを基に相手に伝えたい例文を考えた。なるべく簡単な物で、かつCJ4の時 に、何が何でもアヒストに伝えたかった文言をいくつか挙げてもらった。これは地球人側、アヒスト側の両方の切実だったメッセージを選んだつもりである。

1)木星軌道より内側には来ないで!(地球人側)
2)地球へ行っても良い?(アヒスト側)
3)あなたの星で一緒に住みたい(アヒスト側)

1)には位置、領域の概念、移動の概念(時間や因果関係)、否定の概念に意図(希望)、そして主客の概念が含まれていることがわかる。2)も同様に位置、 領域の概念、移動の概念(時間や因果関係)、疑問と意図、そして主客がある。3)もほぼ同様だ。つまりまとめてみると以下のようになる。

①位置・領域
②移動の概念 → 時間(因果関係)
③否定 → 答えを求めている場合あり(5W1H)
④意図(希望)
⑤主客

以上5つの概念を伝え、お互いに共通に使用することが出来れば、プレコンタクト段階での意思疎通はかなり楽になるはず、という話になったわけだ。
①、②は物理や数学の範囲で何とか片づくんじゃないか、という話でほぼ片づいた。③はただ単に肯定否定だけであれば数学の範囲だが、結局5W1Hをある 程度使えるようにする必要があるのでは?ということになった。疑問文が使えるのとそうでないのとでは、会話における幅が違ってくるからだ。とは言え、基本 的には数学・物理を中心とした方法論で何とか片が付きそうな感じである。
⑤はそれこそ自分の姿と相手の姿を使用すれば伝わりそうなものである。

4.プレコンタクト用辞書の構築(快・不快編)
 ということで、問題は④である。特に「希望する」という内容をどう伝えるのか?が争点になった。これはなかなか難しいが、方法としては「快・不快」を伝えることが出来れば良いのではないか、という意見が出た。
例えば例文の1)だと
「木星の公転軌道よりも恒星に近い領域にあなた(がた)が入ってくるのは、我々にとって不快である」
と要素に分解して記述できる。これならば「来て欲しくない」という意図が伝わるのではないか?と考えたわけである。
この調子で行くと例文の2)は
「我々が地球に行くと、あなた方は不快? YES or NO」
3)は
「我々が地球にいるのは、我々にとって快である」
などになる。

上記のように切り分ければ、①~⑤を伝える手段さえ確保し、記号による体系化を行うことによって、お互いが相手の意図を理解出来る程度まではなるのではないかと考えられるわけだ。
ちなみにちょっと話はそれるが、一つの言葉には一つだけの意味・概念のみを持たせる必要がある。これはAC1でも議論になったとおりで、一つの言葉・単語 に複数の意味を持たせるのは、人間はそのような使い方をしていてもシチュエーションによって意味を取り分けるが、異星人相手には不可能だからだ。

さて本論に戻るが、となると、あとは「快・不快」をどのようにして伝えるのか、というところに問題が集中した。これは単純に「YES・NO」ではないた め、切り分ける必要がある。また数学的手法を用いる事は出来そうにない。そこで鳥が縄張りを主張するために高い声で啼いたり、何度も短い音を発して警告し たりするという手法はどうかという提案がなされたりした。しかしこれもどういう受け取り方をされるのかがわからないため、もう少し生命にとって基本的な要 素で行う必要があるだろうということになり、以下のようなものが提案された。

・エネルギーがない、子孫が残せない、住めない環境などは「嫌」「不快」
・エネルギーがある、子孫が残せる、住める環境などは「好」「快」
・また環境の変化は「不快」など
・これらを大量に送ることにより、「好・快」「嫌・不快」の別を伝える

数を多く送るのは、相手の推理力・洞察力、要するに推論する力に期待するためである。つまり文明を築くぐらいなら、こういった能力を持ち合わせているだ ろう、ということである。ただし、「事例から一般性を見いだすような知性は一般的なのか?」という意見もあった。もしこういった能力を持たない、いわば職 人集団のような文明の場合はいくら送っても無駄かも知れないではないか、ということなのだが、それはそれで「わかった、皆まで言うな!」と理解してくれる かも知れない、という話にはなった。

5.その他
 その他議論の出たところをまとめてみると「肯定否定」の話のところで
「真偽と肯定否定は同一ではないのでは?」
という意見が出た。つまり「YES・NO」と「TRUE・FALSE」は別の概念だから、切り分ける必要があるのでは?ということだ。数学では「YES・ NO」が送れるのではなく、あくまでも数式として送ることが出来る概念は「TRUE・FALSE」であるため、その辺の詳細な詰めが今後必要になると考え られる。

また「文の構造をツリー化する」とか「文の数を絞る」なども意見として出ていた。いずれにせよ、こういったものは数学的・物理的な概念にせよ、先ほどの 「快・不快」の様な概念にせよ、何らかの通信フォーマットを構築したならば、あとはその共通基盤を使って例文をがんがん送るしかない、という流れで分科会 は終了した。

最後に参加者から出た感想を一つ。
「コンタクトって恋愛ドラマみたいなもんだな。『行ってもいい?』『来ちゃダメ!』『あなたと一緒になりたいの』ってね。」
なんともはや・・・。