魔法のエンジェル スイートミント

 「ようし、じゃあ変身よ。」
ミントはミントアローを取り出した。
「今回は新聞記者にならなきゃね。」
そういうと彼女は最寄りの新聞社に向かい、一人の記者を探し出した。そしておもむろに近づくと、
「パリエルレムリンスイートミント!」
と呪文を唱えて、その記者を射殺した。
ここで解説しよう。ミントは変身しようとする場合、望む職業の人間をミントアローで射殺す事によりその人の生命エネルギーを得、どんな職業の人間にも変身する事が可能なのだ。
「さあてと、早いことあの子の疑いを晴らさなきゃ。忙しいぞ。」
そう言って彼女はその場を立ち去った。
こうしてこの街の人口がまた一人減った。
 

ウルトラマン&ウルトラセブン

1.ニュース

 「ニュースの時間です。先日、大阪市内に出現した宇宙人に向かってウルトラ警備隊が発砲した事に対し、この度大阪市がTDFに対し、正式な抗議を致しました。これにより、TDFが抗議を受けた地方自治体は、全部で十四団体となりました。」
「今度の抗議は、大阪市長の名前でなされ、”建物の密集した地域での発砲の禁止”を始め、”民間人誘導の優先”など、全部で8項目に分けてなされました。これに対しTDFでは”市街での発砲は非難されて当然だ。しかし、隊員達も必死になって頑張っているので、市民の皆さんも理解して欲しい”と大阪市民に呼び掛けました。」

2.後始末

 隊長「皆、よく聞いてくれ。今回は長官直々の命令だ。」
それを聞いたウルトラ警備隊の面々の表情が曇った。
隊長「実は我がウルトラ警備隊に、今大変な事態が起こっている。」
フルハシ「今度は一体何なんです?前は山の木々を燃やしたら地崩れが起こったっていう、付近住民からの苦情でしたけど。」
隊長「うむ、諸君はこの間のボーグ星人の一件を覚えていると思う。どうやらあの時熱ミサイルで水を蒸発させてしまった旭沼は、釣りの名所だったらしい。」
アマギ「という事は、今度は釣り人達からの苦情ですか?」
隊長「そうだ。それとあと、自然保護団体と動物愛護協会からだ。」
アンヌ「そう言えば旭沼は日本百景の一つですわ。」
隊長「長官はそれを憂慮し、旭沼を元通りにせよという命令を我々ウルトラ警備隊に出したんだ。」
ソガ「そんなもの養殖屋さんにでも任せれば良いものを・・・」
隊長「まあそう言うなソガ。宇宙人を倒すのも我々の任務だが、かと言って自然を破壊して良という訳ではない。」
ダン「一理ありますね。」
隊長「よし、ではダンとアンヌはホーク1号で円盤の残骸の片づけ、ソガとフルハシは魚の放流と養殖場の設置、アマギは私と水溜めと水質改良だ。魚はもう届いているそうだ。皆行くぞ!」
皆「ふぁーい。」
ウルトラ警備隊の尽力により、1ヵ月で旭沼は元通りに戻った。だがまだ雪崩で崩壊したスキー場の復元が待っている。彼らはこのまま第二の自衛隊となってしまうのか?頑張れTDF!負けるなウルトラ警備隊!未来は君達にかかっているのだ!!

3.ニュース 2

 「ニュースの時間です。今朝未明大阪市内で酒に酔ったTDF隊員が数人で、『阪神優勝ばんざい!』と叫び、食い倒れ人形を抱えて道頓堀に飛び込むという事件が発生しました。この日は在阪球団である阪神タイガースが21年ぶりに優勝した事もあり、多数のファンが道頓堀に飛び込みましたが、市民からは『こんなんで大丈夫なんやろか?』という不安の声があがっています。」
「これに対しTDF首脳部は、『隊員もファンには違いないので、規制は出来ない。ただ注意と後は本人達の自覚次第です』と渋い顔で、歯切れ悪く答えました。」

4.宣戦布告

 ここは科学特捜隊指令室。常に宇宙空間及び地上の状態を映し出し、事件の発生を素早くキャッチする大スクリーンには、今とあるTVスタジオが映し出されていた。
「うう、やっぱり大スクリーンは迫力が違うな。あっそれ、しっずかちゃーんっ!」
「こらっイデ、アラシ、お前ら、何をしている!」
とそこには腕を組み、凶悪な顔をした隊長の姿があった。
「あっ隊長、すみません、つい出来心で・・・」
「すぐに元に戻しますから・・・」
「ばかもん!工藤静香が出てるんなら何で早く言わないんだ。俺は自分の部屋の16インチで見てたんだぞ!あっそれ、しっずかちゃーんっ!」
その時いきなり画面が乱れ、どこぞの宇宙人のアップが映し出された。
「〒*@$#%☆★。/=¥¢£!→§※△▽◎□∞∴○●◇◆△▼?!」
「なっ何だ、こいつは?」
彼らが度肝を抜かれ、目を丸くしていると、指令室の扉が開き、ハヤタ&フジ両隊員が姿を現した。
「大変です隊長。宇宙人による電波ジャックです。」
「そうです隊長、あいつらこの地球に宣戦布告してきたんです。」
それを聞いた三人の顔に怒りが浮かんだ。
「何?宇宙人!」
「許せんっ!宣戦布告でも何でもいいから、早く画面を元に戻せ!」
「そうだそうだ!静香ちゃんが見れないじゃないか!」
「あのねぇ・・・・・(×2)」

5.ニュース 3

 「最後にほのぼのとしたニュースです。この度、TDFは”子ども一日隊員”として、小学6年生までを対象に、体験入隊を行う事と決定しました。
これはTDFの仕事を子ども達にも体験させて、何かを学んでもらおうという企画で、一般の子ども達は喜んで自分の名前や住所を記入した募集用紙を提出しています。中には『息子にせがまれて』と笑いながら募集用紙を出しに来たお父さんまでいました。
しかし一部には、『子どもを使ってまで、反感をなくしたいか』という市民もいました。」

南の島のフローネ

1.RP・名作劇場 1

 「私達は住み慣れたベルンの街を離れて、遠くオーストラリアに移住する事になりました。そしてもうすぐオーストラリア!というところで、私達の乗った船が嵐にあったのです。」
「うわっ、デッキの上まで水が!」
「だめです、船長。この船はもうもちません!」
「ううむ、これまでか。止むを得ん、全員救命ボートに搭乗、船から離れろ。」
「せっ船長も早く!」
「いや、私は船と運命を共にする。」
「こうして私達は急いで船から離れようとしたのですが・・・・・」
「なんて事だ、ボートが全部流されてしまっている!」
「ちゃんと繋いでおかないからだ!一体誰が繋いだんだ!」
「もうだめだぁ!」
「予定より一週間も経つのにまだつかないなんて、一体どうしたんでしょうねぇ?」
「どうせ大方遭難でもしたんだろうよ。ところで次の予定はいつだったかな?」

2.RP・名作劇場 2

 「私達は住み慣れたベルンの街を離れて、遠くオーストラリアに移住する事になりました。そしてもうすぐオーストラリア!というところで、私達の乗った船が嵐にあったのです。」
「うわっ、デッキの上まで水が!」
「だめです、船長。この船はもうもちません!」
「ううむ、これまでか。止むを得ん、全員救命ボートに搭乗、船から離れろ。」
「せっ船長も早く!」
「いや、私は船と運命を共にする。」
「こうして私達は急いで船から離れました。が・・・・・」
「だめだ、行けども行けども見えるのは大海原ばかり。この辺には無人島の一つもないのか!」
「いや、諦めるのはまだ早い。希望はいつも持っておかなければ・・・」
「しかしこんな状態ではなぁ・・」
「ふっふっふ、安心したまえ。実は私は遭難以来、ボートの流されている方向を常に調べ続けて来た。そしてこの秘蔵の海図によれば、まもなく小さな島が見えるはずだ。」
「おおっ、それは凄い。してその海図というのは?」
「うむ、我が家に代々伝わるフェニキア商人による信頼できるものだ。」
「・・・・・・・・・・」

3.RP・名作劇場 3

 「私達は住み慣れたベルンの街を離れて、遠くオーストラリアに移住する事になりました。そしてもうすぐオーストラリア!というところで、私達の乗った船が嵐にあったのです。」
「うわっ、デッキの上まで水が!」
「だめです、船長。この船はもうもちません!」
「ううむ、これまでか。止むを得ん、全員救命ボートに搭乗、船から離れろ。」
「せっ船長も早く!」
「いや、私は船と運命を共にする。」
「こうして私達は急いで船から離れたのでした。」
「やった、島だ!」
「おお、これで助かったぞ!」
「早く上陸しましょう。」
「やっとの思いで辿り着いた島で、私達が一息ついていたその時・・・」
「グルルルル・・・・・」
「えっ、何か言ったか?」
「いえ、何も・・・・・・・」
「グルルルル・・・・」
「ほら。一体何が・・まさか猛獣か?」
「まさかそんな事・・・うわっ、熊だ!」
「何故こんな島に手負いの熊なんかがいるんだ?!」
「わあっ、たすけてくれーっ」
「いやぁ、咄嗟の事だったからなぁ、こんな事になるんなら銃を用意しておくんだった・・・今後の課題だな・・・・・」
「納得している場合かっ!」
「ぎゃあっっーーーっっっ・・・・・」

宇宙戦艦ヤマト

1.もしもデスラーが立派な戦略家だったら

 デスラー「何、十日前に冥王星前線基地が全滅しただと?何故私に知らせない?]
ヒス「はあ・・・つまりあまりいい話ではありませんし・・・・・・総統のお耳に入れる程もないと私が・・・・・・」
デス「ヒス、一体お前は何ガミラス年私の副官をやっておるのだ?地球最後の戦艦があの太陽系から離れた今、一気に総攻撃をかけて地球を奪うチャンスではないか!」
ヒス「おお、なるほど!それでは早速艦隊の出撃準備を致します。」
デス「うむ、こんな年老いた星は捨てて、さっさと移住してしまおう。」
ヒス「ところで、ヤマトは一体どうなさいますか?」
デス「放っておけ、どうせ何もできん。」
こうして地球はガミラスの手に落ち、ヤマトは帰るべき星を失ったのでした。

 

 

2.もしもスターシァがとんでもない女だったら

 スターシァ「守!」
守「スターシァ、お別れだ。」
古代守はタラップを駆け上がった。そして弟進の隣に立ち、おもいっきり手を振った。
守「スターシァ、君の事は忘れない(夢でうなされて)。さようならぁーっ!」
青いイスカンダル星を見ながら古代守は呟いた。
守「あー、やっと解放された。この半年は地獄だったもんな。あんなんと二人きりで・・・」

3.白色彗星

 真田「見たまえ古代。これが突然三日前から見え始めたんだ。」
古代「どこにあるんです?この光球は?」
真田「現在太陽系外一〇〇〇パーセク(三二六〇光年)、六〇万宇宙キロの位置にある。」
島「突然見えだした理由は?」
真田「加速して太陽系に迫り、前面に発光ガスを伴った動力波が発生しているからだ。今スクリーンに拡大投影する。」
古代「これは彗星じゃないか!しかも大彗星だ!」
島「こいつは今、どこかの太陽系にいるんですか?」
真田「いや・・・。なんでだ?」
島「だってこいつ尾を引いてますよ。」
真田「そういえば・・・・・」
三人「・・・これは怪しい!」
古代「ところで真田さん。こいつのスピードはどれくらいなんですか?」
真田「一日一万宇宙ノット(宇宙キロ/DAY)だ。まあ、五〇億四九五〇万km/秒だな。」
島「ますます怪しい。光速度不変の法則を完全に無視している。」
古代「まったくだ。まるで真夏のくそ暑い日に、上下とも黒のスーツを着、黒い帽子を被り、さらにはサングラスをかけて尾行をしている探偵ぐらい怪しい。よし、明日の防衛会議にこの事を提出しよう。」
翌日、防衛会議に於いて白色彗星破壊命令が採択され、その2週間後、地球防衛艦隊の奇襲攻撃により、彗星は完膚なきまでに叩き潰された。

4.もしもスターシァがとんでもない女だったら 2

 デスラー「ああ、なんという事だ。イスカンダルが軌道からはずれてしまった。」
タラン「総統、スターシァがまだ残っておりますが一体如何なさいますか?」
デス「うむ、一応通信回線を開け。」
スクリーンに映し出されるスターシァ。
デス「スターシァ、イスカンダルはもう駄目だ。私の艦隊に乗り移れ。」
スター 「いいえ、私はこの星と運命を共に致します。」
スクリーンから消えるスターシァ。
デス「仕方がない(良かった)。私の艦隊が気に入らなかったようだ(来られたらかなわん)。地球にも念の為に通信を入れておけ。」
数日後、イスカンダルを追尾していたデスラー艦隊にヤマトが追いついた。
デス「久し振りだね、ヤマトの諸君。」
古代「うむ、デスラー。ところでそちらはどうするつもりなんだ?」
デス「勿論無視するのさ。何度通信を入れても同じ返答しか返って来ないんだ。これ以上義理立てする必要もあるまい。」
こうしてスターシァはイスカンダルと運命を共にしたのだった。