ちょっと前のネタなのですが…
観光地にある旧家のような建物があって、そこは自由に見学できるようになっていました。折角ですので中に入り、庭や和室、洋室やそこにある調度品を眺めて回ります。お客さんもそれなりに入っていて、かなり良い見学コースが設定されていました。
と、そこに
「関係者以外、立ち入り禁止」
と書かれた紙の貼ってある扉があるではないですか。なんだろう、こういうのってものすごく気になりますよね?
そこの見学コースに立っているスタッフに訊いてみると、なんと、小惑星探査機「はやぶさ」の地級に戻ってきたパーツが保管されているとのこと。なので関係者以外は立ち入り禁止だったわけです。
そういえば、帰還カプセルは見に行きましたが、写真も撮影できてないし、何とか見てみたいなぁ…と思っていると、
「こっそり入ればわかりませんよ」
という男性が現れました。そこで、彼について行って中に入り、
「そうそう、このパーツが欲しかったんだよねぇ」
と10cm×15cm程度の基板を持ち出します。で、入ってきた扉ではなく、庭に通じる別扉から出ていったのですが、何故かそこを5~6人乗自衛隊員が通りがかり、我々は見つかってしまいました。
捕まってしまい、これは逃げられないなと観念したら
「また君か!これで3回目やぞ!」
とかなり怒られました。
「なんで持ち出したんだ!」
「いや、だって打ち上げ前は取材できませんでしたし、せめて帰ってきたんですから持っておきたいなぁ、と」
とよくわからない問答をしているうちに目が覚めました。
んー、そこまでして「はやぶさ」の基板で欲しい物なんてあるか?と自分につっこみまくりですよ。ま、20年もすればカプセルも倉庫の片隅で埃をかぶってそうなので、そうなったらどうにかしてもらってくるという手もあるとは思いますが。