仕事で、極稀ではありますが人工衛星が撮影した地球表面の写真を扱うことがあります。美しく処理された画像はJAXAのサイトなどでも見ることが出 来るのですが、これまでに撮影された枚数と比較すると、1%にも遥かに満たない枚数しか公開されていません。というか、下手をすると10万枚に1枚くらい しか公開されてないんじゃないか?と思うくらい少ないです。
今回、丸ノ内市民ギャラリーでのイベントに合わせて、「衛星画像を 使ったアート作品」という企画が催されました。衛星画像の普及を狙った企画なのですが、そこに身のほど知らずにも、デザイナーではない、し かも絵心のない私も参加してみました。
しかし!
私はデザイナーではありませんので、私のミッション目的は「美しいアート作品を創る」ことではなく、今回JAXAから提供していただいた画像を利用して、
「Photoshopなどという高価なソフトを使わずに、安く、出来ればフリーのソフトを使って、画像処理を行なうことは可能なのか?」
というところにありました。そういう手順を開拓していくことで、多くの人が衛星画像に触れる機会を作れるのであれば、という想いが私にはあったのです。幸 い、JAXAの方のご厚意で
「その作成手順を公開しても良い」
と言っていただけましたので、3回に分けて詳しく、順を追って解説してみたいと思います。
1回目は下準備、2回目はカラー画像の作成、そして最終回は高精細カラー画像の作成です。
フリーソフトだけで何とかする衛星画像処理1/3 - 全体概要&RSPを使ってフォーマット変換